理学療法士から一般企業へ。
遠回りしながら、
自分なりのキャリアを
作ってきました。
このサイトは、理学療法士として臨床を経験し、その後一般企業へ転職した私自身の経験をもとに、キャリアの選択肢や働き方について発信しています。うまくいったことだけではなく、迷ったこと、遠回りしたこと、失敗したことも含めて、同じようにキャリアに悩む方の判断材料になればと思っています。
簡単な自己紹介とか
昔から、全部理解してから動くより、「とりあえず試してみる」方でした。そのせいで遠回りもしましたが、その遠回りが今の仕事につながっているような気がします。
自分を一言で表すなら、「迷うけど、止まり続けるのは苦手な人」ですね。色々考え、迷いますが、違和感を抱えたまま何年も動かないより、小さくても一回動いてみる方を選ぶことが多かったように思います。
この性格が、キャリアを遠回りさせた一方で、今につながるきっかけも作ってくれた気がします。
「わりと、自分で試してみるのが好きです。」
理学療法士免許取得から今に至るまで
理学療法士として働き始めてから、これまでの経歴を。
※転職のたびに上がったわけではなく、下がった時期もあります。税理士法人への転職では、月給は一度下がっています。「転職すれば必ず上がる」という意味ではなく、あくまで筆者のキャリア上の実例です。
24歳で初めての転職
2012年4月、理学療法士免許を取得しました。きっかけは、学生時代に野球でけがをしてリハビリを受けた経験です。たぶん業界あるあるだと思います。そんなこんなで整形外科のクリニックに新卒で入職。ここから私の社会人生活が始まりました。
ただ、社会人になったのはいいものの、学生時代の実習の頃から、頑張っても頑張らなくても給料の伸び方はそう変わらないのではないか?という漠然とした違和感がぬぐい切れずにいました。そして、実際に現場に出るとその予感は確信に変わり、2年2か月の時を経て、当時介護保険で興隆を極めていた訪問看護ステーションの給与条件を見て、2014年・24歳のときに転職を決めました。
「とりあえず後先考えずに動いてみる、若気の至り時代」
訪問リハを経て、予備試験に3年半挑戦
訪問リハでは都内の超一等地を回り、東大の副学長やNHKの元アナなど、いわゆるブルジョアの方々と接する機会が多くありました。そんな折、知人が巻き込まれた法律トラブルで自分の法律知識のなさを痛感したのが、予備試験を目指すきっかけです。
予備試験とは、司法試験の登竜門ともいえる試験です。結構難しい試験なので、合格に向けて法律専門の予備校に通い、仕事と両立しながら3年半勉強を続けましたが、結果は短答式合格まであと2点。あそこまでやり切った経験は今も自分の土台になっていますが、同時に壁の高さを感じた3年半でした。
「2点の壁の高さに絶望して、もうあきらめた20代後半」
税理士法人は4か月で退職
法律の知識と医療の知識が、相続という分野なら掛け合わさるのではないかと考え、相続専門の税理士法人へ。一見畑違いですが、自分なりの合理性があった選択でした。
ただ、実際に働くなかで、あいまいさが許されない世界は自分にあまり合っていないと痛感し、4か月で退職。厳しい発見でしたが、今後の人生設計を考えるうえでいい転機になったと感じています。
「できる仕事と、合う仕事は違う。ここで初めて実感しました。」
PT資格歓迎の求人から上場企業へ
今度こそいい感じのところに入るぞと意気込んでいたそんな中、偶然目にしたのが「PT資格歓迎」という一枠の求人でした。理学療法士としての経験やなんか色々面白い人だねという謎の評価をしてもらい、今の上場企業への転職が決まります。
入社後は市場調査・施設開発の仕事を経て、今はチームをまとめる管理職の立場も任せてもらっています。これまでの経験が、思わぬ形でつながりました。
「一般企業でPTの資格が評価される仕事があること自体、当時はかなり意外でした。」
そもそも、なぜPTを離れようと思ったのか。
実は、理学療法士の仕事自体が最初から自分に合っているとは思っていませんでした。
患者さんを評価して、なぜ痛いのかを考えて、動作を見て、説明して、治療して、また変化を見る。この仕事自体は苦手ではなかったのですが、どうしても好きにはなれませんでした。そもそも人と付き合っていくのがあまり得意ではないタイプで、結構なストレスを感じていたように思います。
そんなわけで、以前から漠然と「辞めたいな」「転職したいな」という思いを持ち続けていました。その行動の大きなきっかけになったのが、予備試験を通しての法律の勉強です。
どうしても勇気がいる。」
法律知識という武器を手に入れたことで、ようやく一般企業へ転職する勇気や意思を、確固たるものにしていった感覚があります。
ただ、今思えば、そんな知識に裏付けされた勇気なんて、別に必要なかったのかもしれません。一般企業にはいろいろな背景を持った人がたくさん集まっていて、それぞれ得意分野や特性を生かして働いています。当時は一般企業で働くPTなんてほとんどいない感覚でしたが、今となっては、なんであんなにびびっていたんだろうな、という感じです。
PT経験、企業で意外と使えました。
一般企業へ転職する前は、「PTの経験なんて企業ではあまり評価されないだろう」と思っていました。でも、仕事を細かく分解すると、意外とそのまま使える力がありました。
医療現場とビジネス現場はもちろん同じではありません。ただ、「情報を集めて仮説を立てる」「相手に合わせて説明する」「ゴールから逆算して段取りする」。こうした仕事の土台は、想像以上に共通しています。この経験から、このサイトでもよく書いている「経験の翻訳」という考え方を持つようになりました。そして、一般企業への転職はこの経験の翻訳がとても重要なカギを握ると思っています。
社会に出てから、うまくいかないことだらけでした。
予備試験には合格できませんでしたし、一般企業への最初の転職先だった税理士法人も、わずか4か月で退職しています。そもそも社会に出た瞬間から、PTとしての適性がないのではないか、やっていけないのではないか、という感覚がありました。
結局その都度、自分の仕事への適性に違和感を覚えては、「うまくいかないな」という漠然とした思いを抱え続けていたように思います。一般企業へ出れば何かが分かるだろうと期待して入った税理士法人ですら、結局は早々に辞めています。順風満帆だったことなど一度もなく、実際に行動した結果、偶然いまのポジションに収まることができた、というのが正直なところです。運の要素が、本当に大きかったと思っています。
また、自分自身、税理士法人に入ったときは「法律と医療を掛け合わせられるかもしれない」と本気で考えていました。でも、実際に働くと、正確さを強く求められる仕事の性質と、自分の得意・不得意が合っていないことに気づきました。
ここで初めて、「できる仕事」と「合う仕事」は違うということを実感しました。
それでも、いまは何とかなっています。あれだけ自信がなかったのに、色々な形で評価してもらえて、なんとか生きていけている感覚があります。
私が大切にしている考え方
できる仕事と、合う仕事は違う。
スキルだけで仕事を選ぶと、働き方やカルチャーとの相性を見落とすことがあります。「できるか」だけではなく、「続けられるか」「納得して働けるか」も大切だと考えています。
キャリアは、あとからつながることがある。
予備試験の勉強も、PTとしての臨床経験も、税理士法人での失敗も、その時はバラバラに見えていました。でも、後から振り返ると、今の仕事につながっている部分があります。だから、いま迷っていることも、全部が無駄になるとは思っていません。
このサイトで発信していること
私自身の経験をもとに、理学療法士のキャリアに関する情報を、できるだけリアルに、わかりやすくまとめています。
同業種への転職
病院・クリニック・訪問リハビリなど、理学療法士としての転職に関する情報や、職場選びの考え方をお伝えしています。
一般企業への転職
理学療法士の経験をどう活かせるか、未経験からの挑戦、求人の探し方、面接での伝え方などをまとめています。
経験の翻訳/働き方の考え方
これまでの経験をどう言葉にするか、自分に合った働き方をどう見つけるか。キャリアを考えるうえでのヒントを発信しています。
このサイトで大切にしていること
経験していないことを、経験したように書かない
自分が実際に経験した転職、使ったサービス、働いた仕事については、できるだけ具体的に書きます。
良い面だけでなく、微妙だったことも書く
サービスにも仕事にも、合う人と合わない人がいます。良いところだけでは判断材料にならないと思っています。
転職を煽らない
転職して良くなることもあれば、失敗することもあります。今の職場に残る方が良い人もいます。このサイトがやりたいのは、「転職させること」ではなく、「選択肢と判断材料を増やすこと」です。
知ったうえで決める方がいい。」
